筋短縮症 大腿四頭筋  拘縮

大腿四頭筋、三角筋などの筋拘縮症の方へ

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筋拘縮症の病態・診断について

※出典:「注射による筋短縮症」注射による筋短縮症全国自主検診医師団 学術調査委員会(三一書房 1996年)

大腿四頭筋拘縮症

  • 筋拘縮症症例の大半を占め、3つの病型に分けられる
    特に多かった直筋型の診断には「尻上がり現象」の有無で家庭でも簡単に見分けることができた。


直筋型
直筋型

主として大腿直筋が障害されている。股関節伸展位においてのみ膝関節の屈曲が障害され、股関節屈曲位においては膝関節の運動は正常。


広筋型
広筋型

主として中間広筋あるいは外側広筋が障害されている。股関節の肢位に関係なく、常に膝関節の屈曲が一定の角度に障害されている。


混合型
混合型

主として大腿直筋が障害され同時に中間広筋あるいは外側広筋も障害されている。膝関節の屈曲は常に障害されており、その角度は股関節の肢位によって変化する。


  • 病態・診断
  1. 大腿部の皮膚の変化 委縮 注射の瘢痕 
  2. 大腿部の索状物
  3. 腰椎前弯の増強 直筋型・混合型では重症例で骨盤の前傾が強まり、腰椎前弯の増強が生じる
  4. 歩行・走行の異常
  5. 正座障害
  6. 尻上がり現象と尻上がり角度
  7. 膝蓋骨、反張膝及び外反膝変形
  8. 習慣性漆蓋骨脱臼
  9. X線像にみられる膝関節の変形
  • 当事者の主訴
  1. 太ももが凸凹している
  2. 歩き方、走り方がおかしい、転びやすい、階段の上り方がおかしい
  3. 膝が曲がらずしゃがめない
  4. 正座ができない、できても長く続けられない
  5. 膝、腰、大腿部の痛み、しびれがある
  6. 背骨が曲がっている、出っ尻
  7. 疲れやすい



三角筋拘縮症

  • 大腿四頭筋拘縮症に次いで多くみられ、成人例の報告も少なくない
  • 病態・診断
  1. 三角筋部の皮膚の変化 委縮 注射の瘢痕 皮膚の陥凹
  2. 三角筋の索状物
  3. 肩関節の外転拘縮
  4. 肩関節の伸展拘縮
  5. 翼状肩甲骨
  6. 姿勢の異常
  7. 肩関節の内転制限
  8. 拘縮による二次的変化 肩関節の亜脱臼、脱臼 上腕骨頭の変形
  9. ADLの障害
  • 当事者の主訴
  1. 肩や背中が凸凹している
  2. 腕が体につかず肘が開き、肩が下がるので姿勢が悪く見える
  3. 肩が痛い、腕が疲れやすい
  4. ばんざいができない
  5. 球技が上手くできない、鉄棒や縄跳びができない、楽器の演奏がやりにくい

    三角筋拘縮症
    三角筋拘縮症
    三角筋拘縮症



殿筋拘縮症

  • 他の筋拘縮症と比較すれば稀ではあるが、安易に大腿部に代わって殿部に注射されるようなことがあってはならない。ちなみに中華民国(台湾)では殿筋拘縮症の集団発生が報告されている。
  • 病態・診断
  1. 殿部の皮膚の変化 委縮、注射の瘢痕 皮膚の陥凹
  2. 殿部の索状物
  3. 大転子部の弾発現象
  4. 歩行・走行の異常 股を開いて歩く、走るとより目立つ
  5. 正座・あぐらの異常 膝をそろえて座れない、あぐらがかけない
  6. 椅子に座るとき、膝をそろえることができず、股が開く
  • 検診受診者の主訴
  1. おしりが凸凹している
  2. 歩くときにガニ股になる
  3. しゃがむ動作がやりにくい
  4. 腰かけると股が開く
  5. 座ると後ろに倒れる
  6. 転びやすい

    殿筋拘縮症
    殿筋拘縮症
    殿筋拘縮症



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